2020/12/31、コロナ渦の大晦日。
WBO世界S・フライ級タイトルマッチ。井岡一翔vs田中恒成の一戦。
多くのマスメディアの予想と同様に、ただのBOXING1ファンである当方も、予想は僅差での井岡選手の判定勝ちか、と。
しかし、一縷、もしかしたら中盤から後半で井岡選手がKOするかも?・・・と思った側面もありました。
井岡選手はおよそ相手のパンチをもらわない。ディフェンス技術が一流。
パンチ力こそS・フライ級にしてまぁ普通だが、攻撃力、コンビネーションで組み立てる戦術は一流。
そして、世界戦などの世界レベルでの試合でKOで勝っている率もそこそこあり。
田中選手は、スピードこそ井岡選手より速く、パンチ力も井岡選手よりは一枚上でしたが、被弾率は割と高く、又、ここぞ!という強豪との試合であまりKO勝ちしている印象は薄い。
スピードだけ速くてもダメですよ、ボクシングは。
井岡選手も、スピードは普通に速いし、パンチが無いわけではない選手。
こうなると、総合的に視ると、井岡選手の方が優位性は高い様に判断できます。

年齢も、田中選手の25歳に対して井岡選手は31歳とは言え、ボクシングで31歳というのはそれほどの難点と思えるほどの年齢ではまだない。
これが、34~35歳となると話は別でしょうが。
相手を読み、中盤からはいつもペースを握っている井岡選手が攻防で優位を取れば、井岡選手のKOもあり得るか?と一縷思っていたのでした。
そして、何と言っても田中選手の弱点は防御かな、と。
左フックでのカウンター。同じパンチを3度も喰らう時点でディフェンスがダメだ、という話になりそうです。
カウンターもらって、あんなにもんどり打って吹っ飛ぶ様なダウンシーンって、日本人の試合であまり見かけないですが。
とにかく、井岡選手はシンプルに強いな、と思った今回の試合でした。

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