スピードの差と冷静さの勝利 井上尚弥 vs ノニト・ドネア

先日、2019/11/07、埼玉スーパーアリーナにて、WBSSバンタム級トーナメント・決勝が行われました。
日本ボクシング史上・最高傑作と言われる、通称・モンスター井上尚弥 対 ノニト・ドネアの一戦です。

当方は、このカードの方が、前戦よりも勝敗の行方が分からないと思えっていました。

井上尚弥 ノニト・ドネア

先だってより、vsエマヌエル・ロドリゲス戦の方が、事実上の決勝戦と言われていましたが、ロドリゲスが無敗で上手くて強いと言えども、動画共有サイトでその試合ぶりを視たところ、言うほどそんなに怖さがある選手だろうか?と思いました。
それよりも、ドネアの方が怖さがあると思ったのです。

とは言え、ドネア選手ももぅ36歳試合後1週間ほどで37歳を迎える選手だと思うと、ボクサーとしては現実的にピークを越えており、明らかに井上選手に分があると思っておりました。

がしかし、36歳とは言え、5階級制覇のレジェンドはさすがに凄かったです。
ピーク時とあまり変わらない動き、キレで襲いかかってくる。視ていて素直に「ドネア、すげぇな・・・」と思いましたよ。

スピード井上選手の方が一歩上だと視え、そして、勝利の一つの鍵だと視たのはあの冷静さかな、と。

1ラウンドを視て、井上選手のパンチが割とよく当たっていました。これで、井上選手は少しゆとりを持てた様な印象に視えましたが、そこに慢心が産まれてしまったのか否か、2ラウンドのドネアの左フックでの左まぶたカットで流血になってしまいましたね。

5ラウンドの抜群の間合いでの右ストレートで、他の選手だったら倒れていたんじゃないか?と思えるシーンでも、ドネアは立っていました。それが他の選手との差でしょうか。

中盤の8、9ラウンドは、まさか井上選手が負ける?・・・なんて事があるのか、と一瞬思った場面でしたが、しかし3ラウンド以降ずっと視えいて、どんな場面でも冷静に考えている、その冷静さが一つの勝機だったはずです。






11ラウンドのボディーブローは、あれはカウント10行ってた様に視えましたが・・・。う~ん。
何というか、どんなレフェリーが来るか?も運の一つですね。

それにしても、誰が判定決着を予想したでしょうか?
皆、前半決着を想像していた事でしょう。何が起こるかわからない、どんな流れになるか全く読めないのがボクシングですかね。

とにかくトーナメント優勝、おめでとう御座います!




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