プロボクシング、日本人初の4階級制覇達成。
WBO世界スーパーフライ級王座決定戦。対アストンパリクテ戦。

戦前、相手のパリクテ選手の映像は、ネット上を探してもありませんでした。
ほんの1~2日前に偶々見つけた映像を視ると、あまり怖い選手ではないな、という印象でした。
ネットサーフィンすると、様々なBlog等で見掛ける記事には、デカイ、強い、という文言が散見できました。
実際、見つけた映像を視ると、スーパーフライ級の選手っぽくない大きさで、フェザー級、ライト級くらいありそうな体格。これでスーパーフライ?と思いました。
パンチは、強いというか、体格通りの重たさかな、という印象。
そして、実際、試合が始まってみると、予め視ていた映像の通りで、そこそこな選手、という印象です。
パンチスピードは普通の速さ、
体の動きのスピードもそこそこな速さ、
フットワークが一番単調に視えまして、
技術もそこそこ巧いが怖さがあるほどか?というと、技術では井岡の方が上。
そして、スタミナは中盤以降に明らかに落ちて行きました。
パンチのスピードは、この速さなら井岡選手は全部避けられるだろうと。
こう視ると、全てがそこそこに視え、まぁまぁ普通に強いがこれでは世界は獲れないだろう・・・という選手に視えました。
これだとむしろ、前回の相手であるドニー・ニエテス選手の方が怖さがありました。
大きさ、威圧感、パワーを見切ってしまえば、捌くのは井岡選手にとってはそれほど困難ではなかった様にも視えました。
その中でも丁寧に慎重に戦ったかなと。
そして、何と言っても10ラウンドのラッシュですね。
ここで仕留めなければ試合終了までもうチャンスが無いというかの様な詰めでした。最後はメッタ打ちでした。
井岡選手の場合、相手が効いてグラついても冷静を保ち、一気に詰める場面はほぼ見掛けた記憶がありませんが、今回は違いましたね。
視ていて、最後、止めるのが微妙に早かったかな・・・という気もしましたが、そのまま続いていても、おそらくダウンしていたでしょうし、ダウンから立ち上がっても、恐らく再びのラッシュで止まっていたでしょうし、それまでに、井岡選手の有効打で結構効いていた、スタミナを落としていた、その為に、パリクテ選手の攻撃自体も崩れて雑になっていたなどを考えると、流れ的にはTKOで妥当と視えます。
でもって、一つ、奇妙で可笑しかったのは、パリクテ選手は中盤までの毎回ラウンド開始の時に、ニヤニヤ笑っているんですよね。
それを視て、「何だコイツ!?」と思いました。
カメラが寄って来た!と分かると嬉しくて笑ってた?のかもしれませんが。
とにかくも、井岡選手、4階級制覇、すげえぜ!

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